「授業はちゃんと聞いています。ノートも取っています。それでも成績が上がりません」
こうした生徒に共通しているのは、努力不足ではありません。「教科書をどう学ぶか」を、誰からも教わったことがないことです。
実は多くの生徒が、教科書の正しい使い方を知らないまま勉強しています。これは生徒の責任ではありません。学校では教科書の「内容」は教えてくれますが、「使い方」を体系的に教わる機会はほとんどないのです。
教科書学習と聞いて多くの生徒がやっているのは、本文を読む→日本語訳を確認する→単語を眺める、という流れです。これで「勉強した」ことになっていますが、この方法には決定的な欠陥があります。
音声が抜けていること、そしてアウトプットが一度もないことです。
英語は言葉です。目で見て意味が分かることと、聞いて分かること、口から出せることの間には大きな距離があります。「読んで訳して終わり」の学習では、定期テストの記号問題はある程度取れても、リスニング・英作文・スピーキングで頭打ちになり、学年が上がるほど成績が下がっていきます。
予習の目的は、完璧に理解することではありません。本文に目を通し、音声を聞き、「ここがわからない」を明確にしておくことです。疑問を持って授業に臨む生徒と、初見で授業を受ける生徒では、同じ授業から得られるものがまったく違います。
予習で特定した疑問を解消する場として授業を使います。ここで「わかった」状態を作りますが、注意してください。「わかった」は「できる」ではありません。
復習の中心は音読です。授業で理解した本文を、音声を真似ながら繰り返し音読し、基本文は口頭で言える状態まで仕上げます。新出語彙は単語単体ではなく、本文・例文の中で覚えます。ここまでやって初めて、学習は定着します。
この手順が習慣になると、変化は定期テストだけにとどまりません。教科書で文法・音声・基本語彙が固まるため、英検対策の効率が飛躍的に上がります。教科書を軸に学習できている場合、中2までに英検準2級、中3で準2級プラスは十分に狙えます。さらに2級を目指す場合も、教科書範囲を超える語彙・長文の上積みが効くのは、この土台があってこそです。
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